ある時期から伸び悩み、葛藤と嫉妬混じりの嫌気が内からも外からも起き、消える様に飛び出しました。
そして知らなかった世界で、色々鍛えられながら揉まれながら学び、図々しくも自分の住処を建てて戻って来ました。
そちらが鉄骨のしっかりしたビルなら、こちらはまだ手作りのテントです。綻びを繕いながら少しずつ改善しています。
あれから年月が経ち、昔と変わったと人伝で聞き及んでおりました。
何度かお邪魔しましたが、良くも悪くも相変わらずで「実家」を彷彿とさせているその場所に、そこに僕の場所はもう無いと感じました。
残念ながら、僕は「母性」が苦手な人なのです。
僕はずっと教わる立場ではありましたが、出会ってからずっと、「同志」に出会えたんだと思い、対等な立場で話がしたかったのです。
ですがそれは、昔以上に学ぶ事がこの世界中に溢れ、圧倒的に知らない事の多さに唖然とし、到底そちらのステージに及ばない事を思い知らされた、今も叶わないのでしょう。
もし、もしも。未熟者な僕の事を覚えて下さっているのなら、まだ、気にかけて頂いているのであれば
「放任」して頂ける事が、僕にとって最大の愛情です。
昔より忘れっぽくはなりましたが
僕は自ら、勝手に成長しています。
反省と改善を繰り返し、より良い表現ができる表現者になる。
人間として成長し続ける事が、僕なりの恩返しと思っています。
きっとこれから歩む道は、同じ方角を見る事は無いかも知れませんが
沢山の幸せが訪れる事と、繁栄を祈念しています。